2019年5月15日(水)13時55分からミヤネ屋【上皇后さまが読み聞かせした絵本…皇室の子育てとは】と題して特集が放送されます。

そこで、この記事では、上皇后美智子さまが読み聞かせをした本や上皇后美智子さまの本を紹介していきます。


浩宮さまの子ども時代には「ぐりとぐら」

引用先:講談社

長野・軽井沢へご静養に向かう移動の途中、車両の中で浩宮さまに読み聞かせをされたのでしょうか。

胸にはしっかりと『ぐりとぐら』の絵本を抱いています。

ぐりとぐらと言えば、ふたごののねずみ、ぐりとぐらが主人公です。

日本でも、世界でも愛される、とっても有名な絵本ですね。

ぐりとぐら (ぐりとぐらの絵本) [ 中川李枝子 ]

上皇后美智子さまの幼少の頃に読み聞かせてもらた思いでの「でんでんむしのかなしみ」

この絵本は上皇后美智子さまが4歳から7歳ごろに読み聞かせをしてもらった時の絵本です。

この時のことを、ニューデリーで開かれたIBBYニューデリー大会で語られた講演の中では「でんでんむしのかなしみ」という絵本について触れられています。

まだ小さな子供であった時に,一匹のでんでん虫の話を聞かせてもらったことがありました。不確かな記憶ですので,今,恐らくはそのお話の元はこれではないかと思われる,新美南吉の「でんでんむしのかなしみ」にそってお話いたします。

そのでんでん虫は,ある日突然,自分の背中の殻に,悲しみが一杯つまっていることに気付き,友達を訪(たず)ね,もう生きていけないのではないか,と自分の背負っている不幸を話します。

友達のでんでん虫は,それはあなただけではない,私の背中の殻にも,悲しみは一杯つまっている,と答えます。小さなでんでん虫は,別の友達,又別の友達と訪ねて行き,同じことを話すのですが,どの友達からも返って来る答は同じでした。

そして,でんでん虫はやっと,悲しみは誰でも持っているのだ,ということに気付きます。自分だけではないのだ。私は,私の悲しみをこらえていかなければならない。

この話は,このでんでん虫が,もうなげくのをやめたところで終っています。

あの頃,私は幾つくらいだったのでしょう。

母や,母の父である祖父,叔父や叔母たちが本を読んだりお話をしてくれたのは,私が小学校の2年くらいまででしたから,4歳から7歳くらいまでの間であったと思います。

その頃,私はまだ大きな悲しみというものを知りませんでした。

だからでしょう。最後になげくのをやめた,と知った時,簡単にああよかった,と思いました。それだけのことで,特にこのことにつき,じっと思いをめぐらせたということでもなかったのです。

しかし,この話は,その後何度となく,思いがけない時に私の記憶に甦って来ました。

殻一杯になる程の悲しみということと,ある日突然そのことに気付き,もう生きていけないと思ったでんでん虫の不安とが,私の記憶に刻みこまれていたのでしょう。

少し大きくなると,はじめて聞いた時のように,「ああよかった」だけでは済まされなくなりました。

生きていくということは,楽なことではないのだという,何とはない不安を感じることもありました。

それでも,私は,この話が決して嫌いではありませんでした。

 

[絵本]でんでんむしのかなしみ【電子書籍】[ 新美南吉 ]

上皇后美智子さまが書かれた絵本「はじめてのやまのぼり」

上皇后美智子さまが書かれた絵本です。

6歳の女の子とお兄さんと2人で山登りをしながら、自然に触れ、また、お兄さんの妹へのやさしい言葉などが印象深く、物や人に向ける視線の優しさと繊細な心を感じます。

絵本の最後に出てくるある動物の絵は最高に感動しますよ^^

はじめてのやまのぼり (国際版絵本) [ 皇后 ]

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