9月25日(火)の記者会見で貴乃花親方が日本相撲協会に退職届を提出したことがわかりました。また、その退職理由も『弟子たちのための苦渋の決断』からということです。この記事では、記者会見で一番重要になった『日本相撲協会の有形無形の圧力』を中心に、その全貌を紹介します。
http://ninkishohin.online/kininaru/takatouriki2018
記者会見冒頭あいさつ
今回の記者会見には、顧問弁護士と本件弁護士の方の同席のもと、弁護士事務所からの記者会見となっています。後に、この状況から推測出来るある事柄についても説明をしています。まず、冒頭あいさつでは「私貴乃花光司は、年寄を引退する旨の届けを提出いたしました」と語りました。
年寄引退の理由について
年寄引退の理由として、「3月9日に、貴ノ岩への暴力問題について、真実を隠さず追及したいと内閣府に告発状を提出しました。その後、弟子の不祥事もあり告発状を取り下げましたが、告発状に何ら真実に反することはない。先般の降格処分を受け、一兵卒として0からスタートし力士の指導、監督、審判業務を粛々と行ってきましたが、本日、協会から外部の見解を示したとする書面が届き、告発状が事実無根のものと記されていた」と語りました。
日本相撲協会の有形無形の圧力とは?
「事実無根ではないと書面で説明したが、それを認めないと廃業せざるを得ないという有形無形の要請を受けた。また理事会で一門に所属しない親方は部屋を持てないと決まった。真実を曲げて認めることが私には出来ません」と、貴ノ岩の暴力問題に対し、告発状を出したことに関する遺恨、協会の重圧が引退の最大の要因だと語った。
また、貴乃花親方は「名前は伏せますが、役員の方から事実無根を認めないと廃業をする可能性もある」と伝えられ、日本相撲協会からは一切、この件に関しての正式な文書での通達は無かったということです。
さらに、記者からも「一門に所属しない親方は部屋を持てない」と話を聞いていましたが、日本相撲協会からの正式な通達が無い以上は動けなかったのが現状だったということです。
弟子たちの動向は?
25日の朝に弟子、世話役などを集め、話し合いが持たれたそうです。ほとんどの弟子たちが泣きながら話を聞く中、今後の部屋先への留意などを確認。弟子たちは千賀ノ浦部屋へ転籍ということです。
親族関係には相談したのか?
ハッキリとは名言をされませんでしたが『私の意見に沿う』という旨をおかみさんである景子さんからも聞いたと言うことです。ただ、この辺は、ハッキリとした口調での説明ではなかったので、少し引っかかるところです。
貴乃花親方の今後は?
日本相撲協会に残る気はまったく考えていないとハッキリとした口調で答えた貴乃花親方。記者会見では「今のところ、日本相撲協会に対して、何らかの対処をすることはない」と語っていましたが、今回の記者会見で注目したいのが、弁護士の多さ。担当弁護士に本件弁護士、弁護士事務所からの記者会見と、今後、日本相撲協会の見解のあり方によっては、何かしらの対策をうって出てきてもおかしくない形にも見えてきます。
また『今のところ』というニュアンスも、色々な事柄を含ませる表現だったかなと感じています。
さらに、「土俵は存続させる」と言うことですから、この辺の意味するところも気になりますね。
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